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ガイド

音感トレーニングの基本

音感トレーニングとは、聞こえた音を言い当てる練習です。2つの音がどれだけ離れているか、コードがメジャーかマイナーか、メロディーがキーの中のどこにいるか。ほかの技術と同じく身につけられるもので、1日10分あれば十分です。

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要点まとめ

  • 鍛えるのは相対音感、つまり音と音の距離を聞き取る力です。定期的に練習すれば誰でも伸ばせます。
  • まずは違いのはっきりした音程をいくつかと、メジャーとマイナーの聞き分けから始め、少しずつ増やします。
  • 聞こえた音を歌うこと。週に1回1時間より、毎日10分のほうが効果的です。
このページの内容
  1. 音感トレーニングとは
  2. 12の音程
  3. 4つの基本トレーニング
  4. 毎日10分の練習メニュー
  5. 上達につながるコツ
  6. よくある質問

音感トレーニングとは

音楽家がこの言葉で指すのは、いくつかの技術の集まりです。音程(2つの音の距離)、コードの種類(メジャー、マイナー、セブンス)、音階の度数(キーの中の何番目の音か)、そしてリズムの聞き取りです。これらがそろうと、聞いた音を再現する耳コピ、より正確なチューニング、聴いて覚える練習、当てずっぽうではないアドリブができるようになります。

相対音感と絶対音感

絶対音感は、基準音なしで音名を言い当てる能力です。持っている人はまれで、多くは幼少期の音楽教育と結びついています。相対音感は、音どうしの関係で音を捉える能力です。「今のは5度」「このコードはIV」といった具合です。現役の音楽家のほとんどが頼りにしているのはこちらで、何歳からでも鍛えられます。このガイドで扱うのはすべて相対音感です。

12の音程

音程は半音の数で測ります。半音とは、ピアノなら隣り合う鍵盤、ギターなら隣り合うフレットの距離です。1オクターブの中には12の音程があり、それぞれに聞き分けられる個性があります。それを耳で覚えていくのです。

Cから上の音程と、多くの人が感じる響きの特徴
音程半音の数Cから上響きの特徴
短2度1D♭緊張感があり、こすれ合う響き。2つの音がほとんど触れ合っている。
長2度2D素直な一歩。音階の始まり。
短3度3E♭やわらかく、少し切ない。マイナーコードの色。
長3度4E明るく温かい。メジャーコードの色。
完全4度5F開放的で、呼びかけやファンファーレの始まりのよう。
増4度(トライトーン)6F♯不安定で落ち着かない。オクターブをちょうど半分に分ける。
完全5度7G力強く、空洞感があり安定。パワーコードの響き。
短6度8A♭広がりがあり、憧れるような響き。
長6度9A広がりがあり、甘い響き。
短7度10B♭ブルージーで、解決したがる響き。セブンスコードのいちばん上の音。
長7度11B鋭く、オクターブへ強く引き寄せられる。
完全8度(オクターブ)12C同じ音が高くなっただけ。完全に溶け合う。

12の音程を一度に覚えようとしないでください。まずは長3度と完全5度のように、まったく違って聞こえる2つから始めます。10回中9回正解できるようになったら3つ目、そして4つ目を加えましょう。新しい音程はバーチャルピアノで、2つの音を順番に(旋律的音程)、そして同時に(和声的音程)弾いてみてください。それぞれ少し違う力が鍛えられます。

音程とコードを聞き分ける練習音程・コード・単音のドリルで、すぐに正誤がわかります。成績はお使いの端末にだけ保存されます。

4つの基本トレーニング

聞いた音を歌う

音を1つ弾いて、それを歌います。次は2つの音を弾いて、両方を歌います。歌うことで、脳は音を聞き分けるだけでなく、その高さを自分で探し当てなければならなくなります。ほかのすべての練習を伸ばすいちばんの近道です。大切なのは声の美しさではなく音の正確さで、ハミングでもかまいません。確かめたいときは、チューナーに向かって歌い、針を見てみましょう。

メジャーかマイナーか

ドリルや友達にコードを鳴らしてもらい、メジャーかマイナーかを判断します。違いは3度の音1つだけですが、響きの色はまったく変わります。これが簡単になったら、ドミナントセブンス、さらにメジャーセブンスとマイナーセブンスを加えましょう。まず全体の雰囲気を聴き、それからいちばん上の音を聞き取ってみます。

音階の度数

I–IV–V–Iのコードを弾いてキーを決め、そのスケールから1音弾いて、何番目の音かを答えます。1(ド)、3(ミ)、5(ソ)というように。各度数にはキーの中での感じ方があり、1は「家」、7は1へ引き上げられ、4は3へ下りたがります。これはメロディーを耳コピするための力で、五度圏で見るキーの仕組みにも直接つながっています。

リズム

短いリズムを1回聞いて、手拍子で再現します。最初は4分音符と8分音符から。手拍子の位置を確かめられるよう、メトロノームをゆっくりのテンポで鳴らしましょう。耳で曲を覚えるとき、リズムを聞き取って書き取れる力は、音の高さと同じくらい大切です。

毎日10分の練習メニュー

短く、そして毎日。これが鉄則です。音の記憶は練習と練習のあいだに定着するので、週に1回長く練習するより、毎日練習するほうがずっと効果があります。

時間(分)内容
2ウォームアップ:長音階を弾きながら上下に歌い、続けて単音をいくつか歌う。
3いま取り組んでいる音程のドリル。
3コードの種類のドリル:メジャー、マイナー、次にセブンス。
21つのキーで音階の度数、またはリズムの手拍子。

正解率を記録しましょう。3日続けて90%を超えたら難しくします。音程を1つ増やす、下行で出題する、和声的音程に切り替える、などです。

上達につながるコツ

  • すばやく答える。 2秒以内に答えましょう。じっくり数えるより、最初の印象のほうがたいてい正確です。
  • 最初の音を変える。 どの音程もCからばかり練習していると、覚えるのは音程ではなくCになってしまいます。
  • 楽器と結びつける。 音程を答えたら、ギターやピアノでその音程を探してみましょう。耳と手は一緒に覚えていきます。
  • 自分だけの基準音を作る。 よく知っている短いフレーズは、音程を思い出す手がかりになります。自分がよく弾くフレーズから選ぶと記憶に残りやすくなります。

よくある質問

音感トレーニングは誰でもできますか?

できます。音程やコードを聞き分ける相対音感は、何歳からでも定期的に練習すれば着実に伸びます。才能ではなく技術です。

大人でも絶対音感は身につきますか?

大人が本当の絶対音感を身につけることはきわめてまれです。実践では相対音感のほうがはるかに役立ちますし、経験を積めば、よく使う基準音を確実に聞き分けられる音楽家も多くいます。

最初に覚えるべき音程は?

長3度と完全5度のように対照的な2つから始め、次に完全4度とオクターブ。ほかの音程は1つずつ加えましょう。

音感トレーニングにはどれくらいかかりますか?

1日10分の練習で、多くの人は2週間ほどでメジャーとマイナーのコードを確実に聞き分けられるようになり、2〜3か月でよく使う音程がわかるようになります。

音感トレーニングにピアノは必要ですか?

必要ありません。どんな楽器でも、オンラインのピアノや音感トレーニングアプリでもかまいません。大切なのは、定期的に練習し、聞こえた音を歌うことです。