ガイド
ウクレレのチューニング方法
標準の G C E A チューニング、G弦が意外と高く鳴る理由、チューナーと耳での合わせ方を解説します。Low G、バリトン、昔のDチューニングも紹介します。
要点まとめ
- ソプラノ・コンサート・テナーは G C E A(G4 C4 E4 A4)。G弦を高く合わせるのが標準です(リエントラント)。
- クロマチック チューナーで1本ずつ合わせ、どの弦も最後は下から上げて合わせます。
- 新しいナイロン弦やフロロカーボン弦は1週間ほど伸び続けます。最初はこまめに合わせ直しましょう。
このページの内容
ウクレレの標準チューニング:G C E A
ウクレレを演奏する姿勢で構えます。顔にいちばん近い弦がG(4弦)、続いてC、E、そして床にいちばん近いのがA(1弦)です。上から順に読むと G C E A になります。
| 弦 | 音名 | 音の高さ | 周波数 |
|---|---|---|---|
| 4 | G | G4 | 392.00 Hz |
| 3 | C | C4 | 261.63 Hz |
| 2 | E | E4 | 329.63 Hz |
| 1 | A | A4 | 440.00 Hz |
ギター経験者が驚くのがG弦です。いちばん低い音ではなく、G4はC4やE4より高く、EとAの間に位置します。GからCへいったん下がり、また上がっていくので、これをリエントラント・チューニングと呼びます。ウクレレらしい明るく密集した響きはここから生まれます。いちばん太く見える弦が、いちばん低い音とは限らないのもこのためです。
オンライン チューナーで合わせる
- チューナーを開いてスタートをタップし、マイクを許可します。ウクレレはギターより音が小さいので、近づけて弾きましょう。
- 親指の側面でG弦を弾き、鳴らしたままにします。Gと表示されればOK。F♯やG♯と出たら半音ずれています。
- 針が中央より左ならフラットなので締めます。右ならシャープなので、いったん目標の音より下までゆるめてから上げて合わせます。
- C、E、Aも同じように合わせます。
- 最後に4本をもう一度確認します。ウクレレのネックは短く軽いため、1本変えるとギター以上にほかの弦が動きます。
チューナーはオクターブを区別せず、G3でもG4でも「G」と表示します。リエントラントでこれが問題になるのは、うっかりLow G用の弦を張っている場合だけです。太いG弦がC弦より低く鳴るなら、1オクターブ上げようとする前に弦のセットを確認してください。無理に締めると切れてしまいます。
ソプラノ・コンサート・テナー・バリトン
ウクレレには一般的に4つのサイズがあります。小さい3つは同じチューニングですが、バリトンはコードの押さえ方に関しては別の楽器と考えてください。
| サイズ | 一般的なチューニング | 4弦 → 1弦 |
|---|---|---|
| ソプラノ(約53 cm) | G C E A(High G) | G4 C4 E4 A4 |
| コンサート(約58 cm) | G C E A(High G) | G4 C4 E4 A4 |
| テナー(約66 cm) | G C E A(High G または Low G) | G4 C4 E4 A4 · G3 C4 E4 A4 |
| バリトン(約76 cm) | D G B E | D3 G3 B3 E4 |
Low G(リニア・チューニング)
Low G チューニングでは、G弦を1オクターブ下のG3にします。これで弦がギターと同じように低い順に並びます。低音に厚みが出て、ソロ・ウクレレではミドルCより下のメロディーも弾けるようになります。太い(多くは巻き弦の)G弦が必要です。通常のG弦を1オクターブ下げようとしても、ゆるすぎて弾けません。コードの押さえ方は High G と同じなので、ウクレレのコード表はそのまま使えます。
バリトン・ウクレレ:D G B E
バリトンはギターの細いほうの4本と同じ D3 G3 B3 E4 に合わせます。押さえ方はほかのウクレレではなくギターと共通です。ソプラノでCになる形をバリトンで押さえると、Gが鳴ります。
Dチューニング(A D F♯ B)
古い曲集や一部のソプラノでは、G C E A より全音高いDチューニングが使われています。押さえ方は同じですが、どのコードも半音2つ分高く鳴ります。古いコードブックが音源と合わないときは、これが原因のことが多いです。
耳でチューニングする
まず1本を基準音に合わせます。チューナーの基準音やピアノのAが理想です。残りの弦はその弦を基準にして合わせ、2つの音が一致してうなり(揺れ)が消えるのを聞き取ります。
- 開放のC弦を合わせます。C弦の4フレットを押さえるとEになるので、開放のE弦をそれに合わせます。
- E弦の5フレットを押さえるとAになります。開放のA弦をそれに合わせます。
- E弦の3フレットを押さえるとGになり、High GのG弦と同じ高さです。開放のG弦をそれに合わせます(Low Gの場合、開放のGはこの音の1オクターブ下です)。
Aから始める場合は逆にたどります。E弦の5フレットを開放のAに、次にC弦の4フレットを開放のEに合わせます。
新しいウクレレ弦がすぐ下がる理由
ナイロン弦やフロロカーボン弦は、スチール弦よりはるかによく伸びます。張り替えたばかりのウクレレは、1時間で半音下がることもあります。これは正常で、そのうち落ち着きます。
- 正しい音まで上げたら、弦を1本ずつ指板から軽く引っ張るようにして伸ばし、もう一度合わせます。音が下がらなくなるまで繰り返します。
- 最初の2日ほど、夜のあいだだけ半音高く合わせておき、伸びを早める人もいます。弾く前に正しい音に戻しましょう。
- 普段通り弾いていれば、だいたい1週間で弦が安定します。
- 安価なソプラノに多い摩擦式ペグは、先端のネジがゆるいと滑ります。そのネジを4分の1回転締めれば、たいてい直ります。
コードを弾いてチューニングを確認
チューナーで合うのは1本ずつの弦。実際に弾く場所で楽器がきれいに鳴るかは、コードが教えてくれます。次の4つをかき鳴らしてみましょう。開放弦は合っているのにコードが濁るなら、押さえる力が強すぎて音が上ずっているのかもしれません。
ほかの押さえ方は音つきでウクレレ コード一覧にあります。コードダイアグラムを初めて見る方は、まずコード表の見方からどうぞ。
よくある質問
ウクレレの弦の音は?
標準チューニングでは G C E A。顔に近い弦から床に近い弦へ、G4、C4、E4、A4 です。バリトン・ウクレレは D G B E を使います。
G弦がC弦より高いのはなぜですか?
リエントラント・チューニングという、ウクレレ伝統の響きだからです。高いGがコードを明るく、まとまった響きにします。Low G チューニングでは、太い弦を使ってGをCより下にし、低音を厚くします。
ギター用のチューナーでウクレレを合わせられますか?
クロマチック式なら使えます。すべての音を表示するので、G、C、E、Aも出てきます。E A D G B E だけを想定したギター専用モードでは合わせられません。
ソプラノ・コンサート・テナーはチューニングが同じですか?
はい、3つとも G C E A で、テナーは Low G で張られることもよくあります。バリトンはギターの細いほうの4本と同じ D G B E です。
ウクレレのチューニングがすぐ狂うのはなぜ?
ほとんどの場合、弦が新しいからです。ナイロン弦は数日間伸び続けます。こまめに合わせ直し、弦を軽く伸ばしてあげましょう。1週間ほどで音が安定します。